トップへ戻る

【コエノコ合成 ご利用事例】立石様

「抑揚のある声を失いたくない」——声に、生きがいを乗せて

スタジオ収録に臨む立石様

人と話すことが、立石さんの毎日の喜びでした。職場でもプライベートでも、友人や同僚と言葉を交わす時間が、活力の源だったといいます。

そんな立石さんを襲ったのが、中咽頭がんの再発。声を残す方法を探してたどり着いたのが「コエノコ」でした。

コエノコにたどり着くまで

「抑揚のある声を失いたくない」

前回の治療で放射線照射はすでに上限に達しており、再発に残された選択肢は、声帯を含む切除手術だけでした。「もう話せないかもしれない」——その現実を前に、立石さんは声を残す方法を探し始めます。

たどり着いたのは、YouTube で知った Save the Voice プロジェクト、そしてコエノコでした。

「こんな風に声が出せたら。抑揚のある声を、失いたくない」

手術まで残された時間はわずか。立石さんは、その期限に間に合うよう収録へ進みました。

声を残す、そして手術へ

「安心した時間を過ごせた」

立石さんが選んだのは、スタジオでの収録。短い文章を繰り返し読み上げる収録は数時間に及びましたが、体調に合わせて休憩をはさみながら進みました。

「とても温かい雰囲気の中で、安心した時間を過ごさせていただきました」

収録を終え、手術へ。手術は無事に終わり、翌日には痛みも和らぎ、軽い散歩ができるほどに回復しました。

スタジオでの収録の様子

自分の声が、支えになった

摘出した声帯を見ても

術後、摘出した声帯を目にしても、立石さんの気持ちは沈みませんでした。

「自分の声が録音してあるので、落ち込みなどは全くないんです。最高です」

残してあるという事実が、回復に向かう日々を支えていました。

「私の声! 嬉しいです!」

声が、人とのつながりを連れてくる

やがて、残した声が AI 音声「コエノコ合成」として立石さんのもとに届きます。テキストを入力すると、自分の声で読み上げられる——初めて聴いたとき、立石さんはこう綴りました。「私の声! 嬉しいです!」

以前勤めていた病院を訪ねると、コエノコの声を聴いた同僚たちが口々に言いました。「立石さんだ」「ゆみさんだ」。偶然、入院病棟で働いていた中学の同級生も、「ゆみの声だよ」と。

暮らしのなかで、できることが増えていく

「メンタル前向きで頑張ります」

できることが、一つずつ増えていきました。パソコンで文字を入力し、携帯のスピーカーから自分の声で話す。その様子を、「母がとても喜んでくれています」と立石さんは綴ります。

電話での手続きもこなせるように。あるときは、電気・ガスの名義変更を、自分の声で電話口でやり取りして完了させたといいます。「困難かなと思っていたことが、一つずつ減っていく。その喜びを感じています」

主治医や看護師も「コエノコ」に興味津々で、医療現場でも話題になっているそうです。

「メンタル前向きで頑張ります」——その言葉どおり、立石さんは今日も人と話すことを楽しんでいます。

コエノコ担当者より

残せるうちに、声を未来へ

立石さんのように、再発や手術で声を失う可能性に直面する方は少なくありません。声は一度失われると、同じ形では戻せません。だからこそ、残せるうちに残しておくことには大きな意味があります。

私たちは、残した声が術後の暮らしで実際に役立つよう、使いながら気づいた点を一緒に改善していく形で伴走しています。コエノコはこれからも、声の変化と向き合う方の毎日にそっと寄り添います。

あなたも、手術前の声を残しませんか?